午後のだるさ、「いつものこと」になっていませんか?

That Afternoon Slump — Is It Really Just Part of the Day?

午後3時。気づけば集中力が切れ、頭が働きにくくなる。
昼食の後、眠気と戦いながら仕事を続けることもある。

それを「年齢のせい」や「午後だから仕方ないこと」と片付けてしまいがちですが、食後の血糖値の変化が、その後の時間の過ごし方や感じ方に静かに影響しているかもしれません。

嬉しいことに、対策には大それたことは必要ありません。

2025年に『Scientific Reports』で発表された研究では、食後すぐのたった10分間のウォーキングが、食後血糖値のコントロールに役立つことが示されました。

忙しい毎日の中でも取り入れやすい、小さな習慣。
 運動のための時間を別に確保できない日でも、実践できる方法です。

さらに、これまでの研究でも、食後の軽い有酸素運動が、食後の血糖コントロールを改善し、血糖値が高くなる状態を抑えることが示されています。

もうひとつ意識したい、小さな習慣があります。

長時間座り続けることは、食後のだるさを感じやすくする要因のひとつです。だからこそ、短い時間でも立ち上がったり、少し体を動かしたりすることが意味を持ちます。

特に、会議が続いて一日中座りっぱなしになりがちな日には取り入れやすい方法です。

これは新しく運動の予定を作るということではありません。
今ある日常の中に、小さな動きを組み込んでいくという考え方です。

大切なのは、1回のウォーキングではなく、小さな選択を積み重ねること。

最初に変化を感じるのは、体重計の数字ではないかもしれません。

食後の重さが軽く感じられること。
午後の時間を安定して過ごせること。
間食への強い欲求が減ること。

数字だけを追いかけるのではなく、日々の感覚から変化に気づくことは、忙しい毎日の中で自分を整えるための、より持続可能な視点になります。

そして、習慣は積み重なるほど大きな違いになります。
1か月後の自分の状態は、今日から始める小さな選択によってつくられていきます。

毎食後に身体を整えることは、大きな生活改革を必要としません。

必要なのは、無理なく繰り返せる、いくつかの小さな習慣だけです。

 

出典

Hashimoto, K., Dora, K., Murakami, Y. et al. Positive impact of a 10-min walk immediately after glucose intake on postprandial glucose levels. Sci Rep 15, 22662 (2025)

Borror A, Zieff G, Battaglini C, Stoner L. The Effects of Postprandial Exercise on Glucose Control in Individuals with Type 2 Diabetes: A Systematic Review. Sports Med. 2018 Jun;48(6):1479-1491.